バーベキューで楽しみな食材といえば、やっぱりお肉ですよね!しかし、一口食べた瞬間「あれ?もしかして生焼けかも?」と感じると、急に不安になることも。バーベキューではお肉の焼き加減が難しいですが、後々「お腹を壊した…」ということにならないように調理を徹底しましょう。
この記事ではお肉の焼き加減に関すること中心に、食材管理で注意したいポイントや半生のお肉を食べてしまった時の対処法などを紹介します。
バーベキューで食べるお肉は、主に牛肉、豚肉、鶏肉という人が多いと思います。
この中で、牛肉には食中毒を引き起こす菌などが存在しないので生(レア)でも食べることができます。しかし、お肉の部分には菌がいないものの内臓器官などには食中毒菌が存在しており、お肉が加工される過程で牛肉の表面に菌が付着することがあるので、表面は十分に加熱する必要があります。賞味期限が切れたり保存状態が悪かったりしてお肉が傷んでいる、表面まで生という状態で食べるのは絶対にNGですが、基本的にきちんと管理された牛肉で表面がしっかり焼けていれば食べても大丈夫でしょう。ただし、食中毒に対する抵抗力が弱い人、年配者、子どもは生食用の牛肉であっても控えた方がベターです。
一方で、豚肉や鶏肉は必ず中の色が完全に変わるまでしっかり火を通す必要があります。
豚肉には重篤な食中毒を引き起こす寄生虫や食中毒菌が発生する危険性があるので、たとえ鮮度が良くても生食として販売・提供することが法律でも禁止されています。
鶏肉にも少量で食中毒を引き起こす菌が付着している可能性があるので、必ず十分に加熱してから食べるようにしましょう。
お肉の焼き加減については、肉汁が大きな判断材料になります。お肉から出てくる肉汁が透き通っていれば焼けている、白く濁っているのであればまだ中までしっかり火が通っていないというサインです。
バーベキューで大きな厚みのある肉を調理する場合は、お肉をそのまま網に乗せていても中まで十分加熱できず、表面ばかりが焦げてしまうということもあります。バーベキューの時はお肉を分厚く切りすぎない、もし厚い肉を焼く場合は包丁で切れ目を入れて火を通りやすくする、アルミホイルで包んで蒸し焼きにするなどの方法がおすすめです。
たとえ焼き加減に注意してお肉の生焼けを防ぐことができたとしても、生肉用と食事用の道具を一緒にしてしまうとそれが原因で食中毒になってしまうことも。
また、生肉を扱ったら他のものを触る前にしっかり手を洗って、手指に付着した菌を広げないようにすることも食中毒予防には大切なポイントです。家庭での調理で当たり前にやっていることも、屋外ではついおろそかになってしまうこともあるので忘れないように意識したいですね。
バーベキューの時はお肉の焼き加減と同じくらい、衛生管理や調理器具の取り扱いにも気を付けましょう!
クーラーボックスの中には生肉と一緒に、ドリンク類や生で食べる野菜を入れないようにしましょう。生肉と同じクーラーボックスに入れてしまうと、野菜などを入れている袋類や、ドリンクのペットボトルなどが汚れてしまう可能性があります。
またドリンク類を入れているクーラーボックスはバーベキュー中に開閉する頻度が高くなるので、生肉に適した温度管理が難しくなります。お肉の痛みを防ぐためには、できる限り調理を始める前まで低温で保存しておきましょう。
荷物が増えるかもしれませんが、クーラーボックスは生肉とドリンク類とは分けて持っていくことをおすすめします。
焼けたと思ってパクッと食べたお肉の中が生焼けだった、という経験をしたことがある人もいるのではないでしょうか?
半生の肉を食べてしまうと、食中毒になる可能性があります。お肉が原因の食中毒は、菌によっても異なりますがおおよそ7日以内に症状が出ます。
腹痛、吐き気、倦怠感、発熱などの症状が現れますが、食後7日たっても体調に変化がなければほとんど心配する必要はないと言えるでしょう。
もし嘔吐や吐き気などの症状が出た場合は、体内に入った悪いものを排出しようとしている反応なので、自己判断で下痢止めなどは服薬しないようにしてください。その際は脱水症状になりやすいので、しっかり水分補給をしましょう。症状がひどい場合は、すぐに病院を受診し適切な処置を受けるようにしてください。
楽しい思い出になるはずのバーベキューで、お腹を壊してしまうなんて悲しいですよね。屋外での調理は食べ物に火が通っているかの確認が特に難しいですが、安全に美味しくバーベキューを楽しむために、きちんと衛生面と食材を管理するようにしましょう!