楽しいバーベキューが終わった後に待っている炭の始末。特にバーベキュー初心者には難しく、大変な作業かもしれません。しかし、上手な処理方法を知っていると意外と簡単にできるんですよ♪
今回は炭の処理方法や消火方法、また消した炭の活用方法などについても紹介します!
「木炭はもともと木だし、自然と土に還るでしょ!」と思われている人も多いかもしれませんが、それは間違いです。
木炭は木材が原料なのですが、木炭に加工すると成分が炭素に変わります。炭素は自然の力では分解できない物質なので、いくら時間が経っても半永久的に残り続けてしまい環境破壊につながるのです。そのため、バーベキューなどで使った炭を適当に捨てたり、土の中に埋めたりするのは絶対にやめましょう。
炭の消火をするには、いくつか方法があります。自分達のスタイルに合った消火方法を選んで、試してみてくださいね!
火消し壺とは、炭をいれてフタをして、中を酸欠にさせることで消火できるものです。水を使わないので、消火した炭は「消し炭」として次のバーベキューで再利用することもできます。消し炭は火が付きやすいというメリットがあるので、火起こしがとても楽になりますよ。
火消し壺を購入する必要がありますが、よくバーベキューをするという人は持っておいて損はないアイテムでしょう。
お菓子などが入っていた缶を、火消し壺と同じように使うことでも消火することができます。ただし、缶がとても高温になってしまうので、火傷には要注意です。特に、炭を缶に入れてフタを閉めたり開けたりするときに火傷しやすいので気を付けましょう。
また、缶を置いている地面が芝生などの場合、熱で焼け焦げてしまう可能性もあるので注意してくださいね。
水を入れたバケツに炭を入れて消化する方法もあります。必ずトングで炭を掴み、水に入れて「ジュッ」と消火してくださいね。このとき、バケツはプラスチック製ではなく不燃性のものを用意するようにしましょう。
同じく水を使って消火する方法としてコンロに直接水をかけるやり方もありますが、これはおすすめできません。水をかけると蒸気や灰が舞い上がってとても危険な上に、急激な温度変化によってコンロが変形・破損する可能性もあります。
水を使って消火するなら、水を炭にかけるのではなく、炭を水につけるやり方が安全ですよ。
燃えている炭を目が届く位置に置き、自然に火が消えるのを待つのも一つの方法です。時間はかかりますが、放置するだけなのでとても簡単ですよ。時間に余裕があるときや、自宅の庭などでのんびりバーベキューをするときに良いのではないでしょうか。
この方法で消火した炭も水を使っていないので、次のバーベキューで消し炭として利用することができます。
火が消えた炭はどのように捨てるのでしょうか?ここでは、炭の捨て方について紹介します。
キャンプ場やバーベキュー場などの施設では、炭を捨てる場所が設置されていることが多いです。その場合は、決められた場所に捨てるようにしてください。ただし、まだ火がついている状態で捨てると火事になってしまいます。炭は必ず、しっかり消火した状態で捨ててくださいね。
自宅に持ち帰って家庭ゴミとして捨てる場合は、燃えるゴミで処分できることがほとんどです。しかし、自治体によって分類やゴミの出し方は違うので、自分が住んでいる場所のルールに従って捨てるようにしましょう。また、炭と灰で処分方法が違う可能性もあるので、一度確認してみることをおすすめします。
炭は捨てずに再利用する方法もあります。水を使わずに消した場合は「消し炭」として、次のバーベキューに利用することができますよ。
また、乾燥させた炭は消臭効果があるので、トイレや靴箱の消臭剤として活用できます。
他にも、土に混ぜて家庭菜園の肥料にするという再利用方法もあります。炭を細かく砕いて畑に入れることで酸性の土壌を中和させたり、養分が流れるのを防いで肥料効率をアップさせたりする効果が期待できますよ。
興味がある人は、炭を捨てずに再利用してみてはいかがでしょうか?
熱くて大変な炭の処理ですが、今回紹介したポイントをおさえてもらえれば誰でも簡単にできるようになりますよ。「炭を家庭にわざわざ持ち帰るのは面倒くさい…」という人は、炭や灰を捨てる場所があるキャンプ場やバーベキュー場などを利用するのがおすすめです。炭の処理方法やルール、マナーをしっかり守って楽しいバーベキューの時間を過ごしてくださいね♪