冬は、牡蠣が美味しい季節です。「海のミルク」と言われるほど濃厚でクリーミーな牡蠣には、鉄・亜鉛・ビタミンB12をはじめとした栄養素もたっぷり含まれています。
今回は、冬のバーベキューにぴったりな食材である牡蠣の、美味しい食べ方や気を付けたいポイントについて紹介します。
牡蠣には様々な料理法がありますが、殻付きのものや殻がないものなど、手に入った牡蠣によって調理法を変えると、さらに美味しく食べられますよ。
ここでは、バーベキューでやってみたい、牡蠣のおすすめ調理法を紹介します。
殻付きのまま楽しむ焼き牡蠣は、アウトドアにぴったりのワイルドな食べ方です。
殻付きの牡蠣を網に乗せて炭火で焼くときは、まず殻が平らな面を下にして焼き始めましょう。殻が開く部分から勢いよく汁が飛ぶことがあるので、殻が開く部分は人がいない方向に向けて置くことがポイントです。
約40秒~1分ほど経ったら牡蠣をひっくり返し、次は殻が深くなっている方を下にして焼きます。牡蠣の隙間からブクブクと汁が出てきますが、よく火を通さないと食あたりになる可能性があるので、しっかり加熱してくださいね。3分ほど経って、牡蠣の身が白くなっていれば食べ頃です。
ナイフの刃先を殻に入れて開き、平らな面の殻を取って、牡蠣の旨味がたっぷり出た汁とプリプリの牡蠣を味わいましょう。お好みでレモン汁やもみじおろし、ポン酢などと合わせても絶品ですよ!
豪快な焼き牡蠣も楽しいですが、蒸し牡蠣も素材の味がダイレクトに楽しめるおすすめの調理法です。ダッチオーブンがあれば、炭火でも蒸し牡蠣が簡単にできますよ。
まず、ダッチオーブンに底網をのせて、その上に殻付きの牡蠣を殻が深くなっている方を下にして置きます。蓋をして加熱し、湯気が出てきたらそのまま5分くらい熱を入れてください。蒸しすぎると身が小さくなってしまいますが、火の通りが心配な場合は、10~15分くらい待っても良いでしょう。
蒸し上がった牡蠣は、焼き牡蠣と同じようにナイフを使って殻を開けて食べます。蒸し牡蠣も、焼き牡蠣と同じように殻がとても熱くなっているので、食べるときは必ず軍手などをしてくださいね。
アヒージョは、オリーブオイルとニンニクで食材を煮込むスペイン料理です。加熱用の殻がない牡蠣が手に入ったときは、簡単でおいしいアヒージョがとってもおすすめ。特に白ワインとの相性が抜群なので、大人が喜ぶ冬バーベキューのおすすめメニューですよ。
殻がない牡蠣は、まず塩水で洗ってキッチンペーパーで水気をしっかり取りましょう。ダッチオーブンなどにオリーブオイル、ニンニク、塩などの調味料を入れたら、加熱します。香りが立ってきたら、牡蠣を入れて3分ほどしっかり火が通るまで煮込んでください。
牡蠣のアヒージョは、マッシュルームなどのキノコ類や、エビ・タコなどの魚介類との相性も抜群なので、お好みの具材をプラスして楽しんでみてくださいね。残ったオイルは、バケットに付けたりパスタに使ったりすると美味しいので、バーベキューのシメにもぴったりですよ。
冬の寒さを感じながら、バーベキューであつあつプリプリの牡蠣を食べるのは最高です。焼いても蒸しても煮ても美味しい牡蠣は、冬のバーベキューにとってもおすすめの食材。しかし、調理するときや食べるときには、いくつか注意しておきたいポイントもあります。ここでは、牡蠣を食べるときに気を付けたいポイントを紹介します。
殻付きの牡蠣を食べるときには、軍手とナイフが必要になります。
蒸しても焼いても牡蠣はとても熱い状態になっているので、素手で持つことができません。バーベキューで殻付きの牡蠣を食べるときは、軍手やグローブなどを準備しておきましょう。ちなみに、軍手は食べ進めるうちに牡蠣の水分で濡れて、熱くなってくる可能性があるので、人数分ではなく、予備分も持って行くと安心ですよ。
また、牡蠣の固い殻に負けないしっかりしたナイフも必要です。殻を開ける専用のナイフや、丈夫なナイフを用意しておきましょう。
何層にもなっている牡蠣の殻には、細かい汚れが付いている可能性があるので、殻付きの牡蠣は殻をタワシなどで軽く洗ってから調理してください。
また、牡蠣の殻は尖った部分があるので、扱うときにはケガに十分注意してくださいね。
牡蠣は、ノロウイルスやビブリオ菌などによる食中毒が心配されるので、十分に加熱してから食べるようにしましょう。ノロウイルスは85℃で1分半以上加熱、ビブリオ菌は60℃で10分以上加熱することで死滅すると言われています。
「生食用」ではない場合は、いくら新鮮な牡蠣でも中心部までよく熱を通して食べてくださいね。
お肉も良いですが、冬のバーベキューでは旬の味覚である牡蠣を味わってみてはいかがですか?バーベキューの新しい楽しみ方が見つかるかもしれませんよ♪