家ではなかなか作ることが難しいバームクーヘン。しかし、スペースも時間もたっぷりあるバーベキューでは、楽しみながら作ることができますよ♪
今回は、バーベキューで家族や仲間とチャレンジしてみたい、バームクーヘンの作り方について紹介します!
バームクーヘンとは中心にドーナツのような穴が開いた、ドイツ発祥のお菓子です。ドイツ語でバウムは「木」、クーヘンは「ケーキ」という意味。切り口は木の年輪のようになっていて「幸せを重ねる」「繁栄」「長寿」などを連想させることから、縁起が良いとして引き菓子やお祝いの贈り物などに選ばれていますよ。
しかし、バームクーヘン発祥国のドイツでは伝統菓子として認知度は高いものの、職人に高度な技術や経験が求められるので、日本ほど一般的に食べられているお菓子ではないそうですよ。限られた職人しか作ることが許されていない高級菓子なので、「バームクーヘンを食べたことがない」というドイツ人も多いとのこと。
バームクーヘンは日本の中で独自に進化し、国民に愛されるポピュラーなお菓子になったのです。
バームクーヘンの作り方はシンプルで分かりやすいので、親子でチャレンジするにもぴったりのスイーツです。焼き上がるまでに時間がかかりますが、ゆっくり手間をかけて作る時間も楽しい思い出の1つになるでしょう。
それでは、バームクーヘンの作り方を紹介します。
バームクーヘンを作るときは、まず初めに心棒を用意します。直径は2〜3cmほどのものがおすすめです。
心棒は竹や木の枝などを現地調達しても良いですし、ホームセンターなどで木の棒を購入しておいても良いでしょう。
竹を使う場合は加熱中に破裂しないように、節の間に必ず穴をあけておいてくださいね。
心棒が準備できたら、アルミホイルをしっかり巻き付けましょう。
このアルミを巻いた部分に、バームクーヘンの生地をつけていきます。さらに、アルミの部分にサラダ油やバターを薄く塗っておくと、焼き上がりに心棒から外しやすくなりますよ。
バームクーヘンの生地はいろんな作り方がありますが、ホットケーキミックスを使って簡単に作ることもできますよ。
ホットケーキミックスを使うときは、ホットケーキを作るときよりも生地をゆるめに作るのがポイント。ホットケーキミックス200gに対して、牛乳150cc、卵2個、砂糖70g、バター60gを加えて混ぜ合わせましょう。
砂糖とバターを加えることで、バームクーヘンにこんがりとした焼き目が付きやすくなります。砂糖を加えることでかなり甘めの生地になりますが、おいしいバームクーヘン作りには重要なポイントなので覚えておいてくださいね!
バターは混ぜる前に電子レンジで溶かしておく、もしくはケーキ用マーガリンを使うと、生地に混ぜやすくなりますよ。
生地はあらかじめ家で作ったものを持っていくと、時短になるでしょう。
心棒と生地の準備ができたら、焼く作業に入りましょう。心棒のアルミホイルを巻いた部分に、生地をお玉などでかける、もしくは刷毛などで塗るようにします。
塗ってすぐは生地がたれやすいので素早く回し、少し固まってきたら生地に焼き目が付くようにゆっくり回していきましょう。
焼き目が付いたらその上に生地を重ねて塗って、再び同じ要領で回しながら焼き、生地がなくなるまで繰り返します。焼き目をしっかりつけることが、カットしたときのキレイな年輪模様をつくるコツです。
大体1時間~2時間程度で、バームクーヘンが焼き上がりますよ。
周囲には甘い香りがして、大人も子どもも楽しく作ることができるでしょう。
ただし、バームクーヘン作りは火に近い場所で作業するので、やけどには気を付けて下さいね。心棒を回すときは、必ずミトンや軍手などをつけて行うようにしましょう。
バームクーヘンが完成したら「できたてをすぐに食べてみたい!」と思うかもしれませんが、少し我慢が必要です。
できたてのバームクーヘンは形が崩れやすいので、30分くらい冷ましたあとに心棒から取り外すようにしましょう。また、焼いてすぐは煙のニオイが強いので、おいしく食べるためにも少し時間をおくのがおすすめです。
バームクーヘンが冷めたら、心棒をゆっくり回すとスポッとキレイに外すことができるでしょう。
外した後は、ナイフなどで輪切りにカットして完成です♪
バーベキューでしか楽しめない手作りバームクーヘンの味を、みんなで楽しんでみてくださいね!
じっくり時間をかけて作るバームクーヘンは、みんなでワイワイ食べるのにぴったりのスイーツです。手間がかかる分、美味しくできたときの喜びも大きく、楽しい思い出になるはずですよ!ぜひ次のバーベキューでは、家族や友達とバームクーヘン作りにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?